針の上で歌う

針の上で歌う

音なんてなくなっちゃえばいい。 そうすれば私は普通になれる。誰の目にも止まらない空気みたいな存在になれるのに」 特定の場面で声を出せなくなる「場面緘黙症」を抱えた私の毎日は、その日を乗り切ることで精一杯だった。 コロナ禍で世界中が混乱に陥っていても、私の世界は変わらないはずだった。 メロデスと金木犀の香りを纏って駆け抜ける孤独な少女の物語。

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登場人物紹介

読者さまより

「読み終えて涙が出て来ました。読み始めると止める事が出来ませんでした」Amazonレビュアー

自身の経験からこの本を著したということで、その表現は具体的かつ生々しい」みらっちさん

「この世界から、音(声)がなくなればいいのに。吃音症の私にはよくわかる」菫さん

「瑞々しい痛みの中に、未来に向かう希望を感じました」きよこさん

「声を出せない状況を『針が喉に刺さる』という表現に衝撃を受けました」柳井綾子さん

「ふと手に取った一冊でしたが、とても素敵な時間でした」ソマリさん

「共感する部分を感じながら読みました。場面緘黙の認知が広まってほしいです」ショーン・ネコリーさん

「Review 12 メモアヤ」
あくまで個人的な考えだが、二つの作品は「児童文学」に分類してもよいのではないかと思う。 主人公は高校生だから少し、大人だ。 恋愛要素もあるし、甘やかで切ないラブストーリーとしても読める。 ただ、なによりも主人公の児童期が鮮烈な形で描き出されていて、 それが主人公の「現在」を形作っている・・・
(みらっちさん 続きはこちら)


「読書感想文」
声を出せない状況を『針が喉に刺さる』という表現に衝撃を受けました。 少し怖い言い方をすれば、刀で一気に切られ失うよりも想像を絶する痛みの継続で私には耐えられないです。 AYAちゃんとは違いますが、私は今でも時々自分の中で生まれた感情を既成の言葉でうまく表現することが・・・
(柳井 綾子さん 続きはこちら)

登場人物紹介


アヤ
ジュン
なっちゃん
チヒロ
トキオ
リョウ
ソウタ
アヤの母
アヤの父
ジュンの母

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