ペーパーバック革命
そして、すでに他社でペーパーバックを出版されていた方はさぞかし驚かれたことでしょう。 前触れなく始まったこのamazonKDPのペーパーバック、すごすぎです。
ペーパーバックとは
カバーのない、わかりやすくいえばアメコミのような形状の本です。最近はコンビニにも置いてありますね。
違うのは、紙質が雑誌のように雑ではなく、普通の小説と遜色ないことです。
紙の色はクリームと白から選べます。
すごいとこ①ISBNが無料
紙の書籍には、ISBNという本を分類する番号がついています。 また、付けなくても出版はできます。個人出版の場合は付けない方が多いです。このISBN、取得するには5千円前後の費用がかかります。 ところがamazonKDPのペーパーバックは、このISBNの発行を無料で代行してくれるのです。
ただ、amazonとamazon関係ルートで使えるISBNであって、公式のISBNではないのでご注意を。 個人的には十分だとは思います。
すごいとこ②安い
私はamazonKDP以外の2カ所でペーパーバックのお試し出版歴がありますが、 どうしても1,700円を切れなかったペーパーバックが、amazonKDPなら1,200円ちょっとで出版できました。もちろん消費者からすれば、それでも高いとは思います。 でも個人出版としてこれは画期的な安さなのです。 自己満足ではありますが、気に入ってくださった方は買ってくれるかもしれない。 そういう夢を見せてくれる価格設定なのです。
私もamazonKDPから出版したペーパーバックを思いのほかご購入いただいています。 私は取り分無しに設定しているので儲けはゼロですが、誰かの手元に自分の本が届いたというだけで嬉しいです。
また、他ではちょっとした変更でもお金と時間がかかるのに対し、 amazonKDPのペーパーバックはいくら変更してもお金がかかりません。
なお、無事に設定を終えると、確認のためにサンプル本を注文することができます。 ただこれ、数百円安い代わりに表紙に大きく「再版禁止」の帯が入ってしまいます。 商品として出す前に一度確認しないと不安ですから仕方ないですね。
自宅保管用かな。
すごいとこ③品質が高い
他社で頼んでいた時に試行錯誤したのが色合い問題です。 薄紫で設定したのにグレーに近い色合いになってしまって、何度も問い合わせをしました。 原画の色合いを調整すればいいのでしょうけれど、 なにせ確認ができないため、どの程度の調整をすればいいのかもわからないのです。amazonKDPはこの色合いも大変満足のいくものでした。 感じ方には個人差がありますが、私の場合は原画にとても近い色合いのものが届きました。
また、先にも書きましたように何度も手直しできますから。 アップデートされた商品ページを見て「ちょっと違うな」と思ったら、また変更してアップすればいいのです。
表紙は光沢の有り無しが選べますが、有りのほうが人気ですね。
右が光沢有りで左が光沢無しです。
無しの方は他社のものですがご参考までに。
すごいとこ④出版が簡単
私はすでに他社で出版経験がありましたので慣れっこでしたが、これはとても大きいです。 だって、新しく覚える項目がとても少ない。何故かといえば、amazonでペーパーバックを出される方の大半は、すでにamazonで電子書籍を出しているからです。 電子書籍を出版するというハードルを越えているなら、新たにペーパーバックの項目が追加されたようなもの。
たとえば小説であれば、必要なのは文章データと表紙データのみ。 これは電子書籍と同じです。違うのは、文章データも表紙データもPDF限定であるということ。 だけど、電子書籍のepub変換などをクリアした人ならきっとできるはず…たぶん。
また、出版代行を行っているところも増えてきているので、 自分には無理という方は探してみて下さい。
表紙データはいささか調整が必要ですが、これも目で確認出来るようになっていますから安心です。
こんな感じで確認できます。
一枚絵でできるところが良いですね。
おわりに
「自分の物語を誰かに読んでもらいたい」皆さんそう思って活動されていることと思います。 昨今その方法は様々で、小説投稿サイト、電子書籍、そしてこのamazonのペーパーバックの出現。 誰もが自分に合った方法で、世界中に物語を届けられる環境が次々と整ってきています。
なにより、お金はかからないのです。ご興味がおありでしたら是非。
▶
amazonダイレクトパブリッシング
▶
amazonペーパーバック
2021/11/24 南口綾瀬
◀ memo